[スポンサーリンク]

A

アルダー エン反応 Alder Ene Reaction

[スポンサーリンク]

 

概要

オレフィンとアリル化合物の六中心シグマトロピー反応。通常、高温が必須であるが、Lewis酸や遷移金属による活性化でも進行する。

親エン剤としてオレフィンの変わりにカルボニル化合物を用いる、カルボニル-エン反応(Prins反応)も有用性が高い。

 

基本文献

  • Alder. K. et al. Chem. Ber. 1943, 76, 27.
  • Hill, R. K.; Rabinovitz, M. J. Am. Chem. Soc. 196486, 965. DOI: 10.1021/ja01059a074
  • Achamatowicz, O.; Szymoniak, J., Jr. J. Org. Chem. 198045, 1228. DOI: 10.1021/jo01295a013
  • Snider, B. B.; Deutsch E A. J. Org. Chem. 198247, 745. DOI: 10.1021/jo00343a032

<review>

  • Oppolzer, W. et al. Angew. Chem. Int. Ed.197817, 476. DOI: 10.1021/ja01059a074
  • Snider, B. B. Comprehensive Organic Synthesis 19912, 527.

 

反応機構

Diels-Alder反応と異なり、ジエンのπ電子の変わりに、アリル位sp3-σ電子が関与している。
ene-en6.gif

反応例

エン反応はDiels-Alder反応に比べて高温を要するが、親エン剤をLewis酸で活性化すると低温で進行する。後者は分子イオン対を経て進行すると考えられている。[1]
ene-en2.gif
Trostらによって開発されたカチオン性ルテニウム錯体[2]は、アルキンと末端オレフィン間のAlder-Ene反応に有効である。官能基選択性はきわめて高く、さまざまな複雑天然物合成に応用されている。(-)-Mycalamide Aの合成への適用例[3]を以下に示す。
alder_ene_4.gif

実験手順

実験のコツ・テクニック

参考文献

[1] 大学院講義有機化学II
[2] (a) Trost, B. M. et al. J. Am. Chem. Soc. 1993115, 10402. DOI: 10.1021/ja00075a083 (b) Review: Trost, B. M. et al. Chem. Rev. 2001101, 2067. DOI: 10.1021/cr000666b (c) Review: Trost, B. M. et al. Angew. Chem. Int. Ed. 200544, 6630. doi:10.1002/anie.200500136
[3] Trost, B. M.; Yang, H.; Probst, G. D. J. Am. Chem. Soc. 2004, 126, 48. DOI: 10.1021/ja038787r

 

関連書籍

 

関連反応

 

外部リンク

関連記事

  1. 可視光酸化還元触媒 Visible Light Photored…
  2. エヴァンスアルドール反応 Evans Aldol Reactio…
  3. アルブライト・ゴールドマン酸化 Albright-Goldman…
  4. エッシェンモーザーカップリング Eschenmoser Coup…
  5. 福山還元反応 Fukuyama Reduction
  6. ツヴァイフェル オレフィン化 Zweifel Olefinati…
  7. バートン・ケロッグ反応 Barton-Kellogg React…
  8. マクファディン・スティーヴンス反応 McFadyen-Steve…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. マンニッヒ反応 Mannich Reaction
  2. ワートン反応 Wharton Reaction
  3. ヒアリの毒素を正しく知ろう
  4. 1回の実験で高活性な金属ナノ粒子触媒
  5. 原油生産の切り札!? 国内原油生産の今昔物語
  6. フェノールフタレイン ふぇのーるふたれいん phenolphthalein
  7. 界面活性剤のWEB検索サービスがスタート
  8. ブラッドリー・ムーアBradley Moore
  9. 超微細な「ナノ粒子」、健康や毒性の調査に着手…文科省
  10. ワッカー酸化 Wacker oxidation

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

化学者のためのエレクトロニクス入門④ ~プリント基板業界で活躍する化学メーカー編~

bergです。化学者のためのエレクトロニクス入門と銘打ったこのコーナーも、今回で4回目となりました。…

第103回―「機能性分子をつくる有機金属合成化学」Nicholas Long教授

第103回の海外化学者インタビューは、ニック・ロング教授です。インペリアル・カレッジ・ロンドンの化学…

松原 亮介 Ryosuke Matsubara

松原亮介(まつばら りょうすけ MATSUBARA Ryosuke、1978-)は、日本の化学者であ…

CEMS Topical Meeting Online 超分子ポリマーの進化形

7月31日に理研CEMS主催で超分子ポリマーに関するオンライン講演会が行われるようです。奇しくも第7…

有機合成化学協会誌2020年7月号:APEX反応・テトラアザ[8]サーキュレン・8族金属錯体・フッ素化アミノ酸・フォトアフィニティーラベル

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2020年7月号がオンライン公開されました。コ…

第102回―「有機薄膜エレクトロニクスと太陽電池の研究」Lynn Loo教授

第102回の海外化学者インタビューは、Lynn Loo教授です。プリンストン大学 化学工学科に所属し…

化学系必見!お土産・グッズ・アイテム特集

bergです。今回は化学系や材料系の学生さんや研究者の方々がつい手に取りたくなりそうなグッズなどを筆…

危険物取扱者:記事まとめ

世の中には様々な化学系の資格があり、化学系企業で働いていると資格を取る必要に迫られる機会があります。…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP