不斉アリル位アルキル化反応を利用した有機合成

Feb
18
2008
Author: ブレビコミン[Edit ] View: [191]
Category:講演・人
はてなブックマーク - 不斉アリル位アルキル化反応を利用した有機合成 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をGoogle Bookmarksに登録する この記事をYahoo!ブックマークに登録する この記事を含むlivedoorクリップ この記事をnewsingに登録する この記事をChoixに登録する この記事をBuzzurlに登録する この記事をイザ!ブックマークに登録する この記事をFC2ブックマークに登録する この記事をニフティクリップに登録する この記事をdel.icio.usに登録する





trostphoto.jpg

 先日、スタンフォード大学のトロスト教授(Barry M. Trost)の講演を聞いてきました。有機合成化学の分野で研究をなされている人では知らない人がいないくらい著名な研究者です。主に有機金属を用いた合成反応の開発、中でも辻-Trost反応、Trost不斉アリル位アルキル化反応(AAA Reaction)は人名反応にもなっており、現在までに820報以上の論文を報告しています。


【スポンサード広告】


 内容はやはりAAA Reactionに関する話でした。全部でおよそ60ページほどのスライドを用意しておりましたが、1ページ1ページがほとんどJ. A,. Chem. Socなどのジャーナルのコミュニケーションとして投稿してある内容。また、65歳を過ぎてもなお、はきはきとした勢いのある講演。おそれいりました。

 その中でも、最近達成されたのがタミフルの不斉全合成。もちろんAAA Reactionを利用しています。

CStamiflu3.gif

 いまや知らない人がいないロシュのインフルエンザの治療薬Tamiflu。ロシュはTamifluを11段階で天然からとれるシキミ酸から全合成をおこなっていますが、非常に効率的なルートであるもののいまだ改良点を残しています。そのため多くの有機合成化学者によって合成研究がなされている化合物です。今までCorey、柴崎、福山、Kannら4グループから新しい合成法が報告されています。そのなかでも最も効率のよい方法と考えられているハーバード大Coreyのタミフルの合成は10段階でした。

 今回のTrost教授の合成はCoreyが6段階かけて合成した中間体をなんと3段階(2段階?忘れました。)で合成し、さらにその後の反応の収率を改良の後、合計8段階(正確には忘れました。すみません)でタミフルの全合成を達成されていました。しばらくすれば、この論文が報告されることでしょう。その時にまた詳しく述べたいと思います。

 関連リンク

Trost Group スタンフォード大・Trost研究室のホームページ

Barry Trost - Wikipedia

アフラトキシン全合成 - Wikipedia

辻-Trost反応ODOOS

Atom Economy - Wikipedia

Trost asymmetric allylic alkylation - Wikipedia 

Trost Ligand - Wikipedia

トムソン:2007年ノーベル賞候補者を発表


関連記事

身のまわりの分子 -Chem-Station-内の関連する記事:1件

化学者のつぶやき -Chem-Station-内の関連する記事:2件

このページをTwitterでつぶやくもしくはReTweetする

つぶやく場合は青、ReTweetしていただける場合は赤をクリックしてください!
Twitter-blue-32 Twitter-red-32

この記事を評価してくださいませんか?皆さんのコメントもお待ちしております!!

評価は下の星にマウスをあわせてドラッグしてください。1~5段階です。コメントはWrite a reviewをクリックして入力してください。ユーザー登録不要です。






ホーム > 講演・人 > 不斉アリル位アルキル化反応を利用した有機合成


« アジリジンが拓く短工程有機合成 | トップページ | アミン存在下にエステル交換を進行させる触媒 »

サイト内検索


RSSを直接登録

はてなRSSに追加

Add to Google

Subscribe with livedoor Reader

Bloglinesで閲読登録

My Yahoo!に追加

新着記事


カテゴリ

CSツイッター



おすすめ書籍

2009年10月人気化学書籍ランキング

1位



2位


3位


4位

Stuart Warren ¥ 4,132

5位


おすすめ


2009年10月人気化学書籍ランキングの続きを読む