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ディスカッション

ケムステスタッフ Zoom 懇親会を開催しました【後編】

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今話題のオンライン会議ツールである Zoom を使って、日本時間3月21日 18:00  (太平洋時間 2:00am?!) から 5 時間半に渡って、ケムステスタッフによる懇親会を開催しました。前回に引き続き、ケムステスタッフの、ケムステスタッフによる、ケムステスタッフのための懇親会の様子をお楽しみください。

副代表によるChem-Stationの歴史の解説

cosine 先生が約20 年にわたるケムステの歴史をざっとお話してくださいました。ケムステはいまでこそ「日本最大のポータルサイト」と銘打っておりますが、そこに至るまでには長い道のりがあったようです。私は有名になった頃のケムステしか知らなかったため、改めてお話を伺えて楽しかったです。面白かったお話は、ケムステの誤植が新聞などのメディアに伝搬してしまった事件ですね (図2枚目)。なにがあったかというと、2010年に根岸英一先生がノーベル化学賞を受賞された時、マスメディアがこぞって「根岸栄一」と表記していたのです。これは当時のケムステの化学者データベースがそのように誤植していたからでは?との話。つまり、有機化学というマニアックな分野をデータ化・記事化する日本語のネットメディアが当時ケムステくらいしかなかったため、マスメディアがケムステの表記に倣ってしまったのかも、ということです。ノーベル財団による発表は英語ですからね。ケムステは、アカデミックな内容を日本語で伝える貴重なメディアだったわけです。情報の正確性には、気をつけねばなりませんね。

ざっくばらんなフリートーク

実はここまでで約1時間半。残り4時間ほどはフリートークをしておりました。まず議題になったのは、やはり COVID-19 でした。いまやこの話は、どこにいても嫌というほどしていますが、世間話としては避けては通れませんね…。スタッフは世界各国に散らばっているため、各国ごとの大学の対応を知ることができ、興味深かったです。海外組は外出禁止令に遭っており、ラボには行かずにみなリモートワークをしています (こちらの記事も参照: COVID-19 による化学研究への影響を最小限にするために)。COVID-19 がなければこの懇親会は催されませんでしたが、早く事態が収束してほしいですね。

他にお話ししたことは、これからケムステがどう発展できるか (どんな記事が求められている? YouTube 展開? )、という大真面目なお話、それぞれのお国の大学事情 (経済事情?) といった学生からは見えない裏のお話 、各スタッフの進路のような個人的なお話、などなど話題は尽きず、あっという間に時間が経過してしまいました。

フリートーク中の実際の画面の様子. 4 枚のスクリーンショットがありますが, 全て私 (やぶ) の画面でのスクリーンショット. そのときマイクで喋っている人のカメラがメイン画面で皆に共有され、喋っていない人は上や横の小さなワイプに表示されます. 映っているスタッフは, (左上)cosine=生長, (右上)kanako=尾花, (左下)Gakushi=服部, (右下)やぶ=薮内 (敬称略).

【感想】案外わるない Zoom 飲み会!

第一回ケムステスタッフ Zoom 懇親会は、5時間半ものあいだ話題が尽きず、名残惜しいままのお別れになりました。

Zoom を使った懇親会の利点は、オンラインであることにつきます。今回の懇親会の参加者 8 人の居住地は、 海外:日本が4:4、日本国内でも東北から九州までカバーしており、これだけ多様なスタッフが一堂 (一画面?) に会することは Zoom なしには不可能だったことでしょう。

もう一つZoom の利点は、画面共有できることではないでしょうか。各自が自己紹介スライドを作っていたため、口頭での自己紹介よりも効果的で、初対面のスタッフ同士、心の距離を縮めるのに役に立ったように思います。また、みなさん研究者なので、自己紹介には研究内容も少し混ぜて話したいものです。そんなときには、使い回しの研究発表のスライドを見せることも気軽にできました。

さらに利点を付け加えるなら、実際の飲み会よりも安上がりなことですね。今回私はスーパーで売ってるクッキー、マンダリンオレンジ、瓶ビール 1 本(アメリカではおなじみの IPA とその高いアルコール度数を希釈するための大量の水) を手元に置いてお話ししていました。5時間半に渡る飲み会の会費は $5 程度!経済的!

実際の私 (やぶ) の視点. カリフォルニアでは現在外出を控える声明 (shelter-in-place order) がでていますが, この懇親会のためのおつまみの購入は “必要最低限の買い物” であるとみなして近所のスーパーでお菓子とマンダリンオレンジを仕入れてきました. ビールは大学が閉鎖されてしまう前にラボからパクってきました.

あえて欠点を挙げるなら、同時に一人しか話せないことでしょうか。今回の懇親会は8人だったため、ある人がずーっと黙りっぱなしにはならなかったものの、皆が均等に話せる飲み会にするにはギリギリだった気もします。しかし Zoom には Breakout といって部屋を分割する機能もあります。大人数の飲み会で 2つのテーブルに分かれるように、2つの部屋で別々に話をすることもできるのです。適当なタイミングで “席替え” ならぬ “部屋替え” をすれば、さらに大人数になったとしても十分交流できたのではないかと思います。となればスタッフだけでなく、読者の皆さんも交えた Zoom 交流会も可能ですね。 (と私は勝手に考えています。実現するでしょうか…? )

次はあなたも参加しませんか?

さて。こんなケムステスタッフの内輪話を、最後まで読んだあなたは相当なケムステファンであると推測します。ぜひケムステスタッフになって、私たちと一緒に化学を盛り上げませんか?

「ちょっと興味はあるけど、日本最大の化学サイトに乗せられるほど立派な記事なんて書けないよ…。」と思っているそこのあなた!あなたにしか書けないとってもマニアックな記事を是非ともお寄せください。ケムステは、他の誰も書かないような記事を積み上げ、膨大なデータベースを作り上げてここまで来ました。他のメディアにはない、マニアックなキーワードで検索した人がケムステにたどり着いてしまう、というカラクリになっていたのです。

今のケムステに存在しないような記事こそが求められています。今は有機化学が多めですが、物理化学、無機化学、生化学、化学工学などなど、日本最大の化学サイトであるケムステが未だにカバーしきれていない分野はたくさんあるのです。もちろん、有機化学の中のさらにマニアックな内容を紹介する記事も大歓迎です!学部教科書レベルの内容を丁寧に解説する記事はアクセスが多いため、学部生が自分で勉強したことをそのまま記事にすれば、それがそのまま立派なケムステ人気記事になることもあります。

「そんなこといわれても、どんな記事を書いたらいいかわからない」という方にご提案です。例えばですが、中国版ケムステ記事を日本版ケムステに逆輸入してはどうか、というお話をスタッフ間で議論しています。DeepL という翻訳エンジンを利用したのちに、文意が変わらない程度に仕上げる綺麗な日本語に仕上げるだけで、記事が 1 つ出来上がります。ケムステには他にも沢山データベースやコンテンツがありますので、自分に向いた箇所を充実化していただければいいのです。もちろん、初めは枠のある仕事に専念しながらも、記事執筆の要領をつかんだ際にはオリジナルな記事を書いてくださることは大歓迎です。スタッフのノルマもないので、自分のペースで書き進めていただければ大丈夫です。

せっかくなので私がケムステスタッフに加わった理由もお話ししましょう。私がケムステスタッフになった理由は、恥ずかしながらお小遣い稼ぎです。当時学部3年生相当だった私は「自分の勉強したことをそのまま公開してお金がもらえるなら一石二鳥じゃん」という不純な動機で参加しました (今はアメリカ国税の Tax Return の手続きが面倒になりそうなので受け取っていません…)。ちなみに、私が加わった頃は記事1本が 2000 円だったので、個人ブログを一から立ち上げるよりもお小遣い稼ぎになります。記事単価を記事作成にかける時間で割ってしまうと一般的なバイトより時給は安いとはいえ、記事を書くことで得た知識や経験はもっと価値があります。さらにケムステスタッフになることで出来た縁は、普通におとなしく学生をしているだけでは築けなかったことだと思います。なにより、スタッフになると、スタッフ同士の交流もあるので一層ケムステを楽しめます!

少しでも興味を持っていただけたら、こちらの記事から詳細をご確認ください。

最後に、懇親会の幹事をしてくださった cosine 先生、そして楽しいお話を聞かせてくださったスタッフの皆さんありがとうございました!またやりましょう!!

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やぶ

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ポスドク。学部レベルの基礎知識の解説から、最先端の論文の解説まで幅広く頑張ります。高専出身。

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