[スポンサーリンク]

odos 有機反応データベース

セイファース・ギルバート アルキン合成 Seyferth-Gilbert Alkyne Synthesis

[スポンサーリンク]

 

概要

ケトン・アルデヒドを一炭素増炭し、アルキンに変換する試薬。このα-ジアゾホスホネート化合物はGilbert試薬と呼称される。

Y=Hの場合にはtBuOKなどの強塩基が反応に必須であり、塩基に敏感な化合物には用いることができない。Y=Acの試薬を用いると、炭酸カリウムなどのマイルドな塩基で反応が進行するため、より一般性の面で改善されている(大平-Bestmann変法)。

基本文献

  • Seyferth, D.; Hilbert, P.; Marmor, R. S. J. Am. Chem. Soc. 1967, 89, 4811; J. Org. Chem. 197136, 1379. doi:10.1021/jo00809a014
  • Gilbert, J. C.; Weerasooriya, U. J. Org. Chem. 197944, 4997; ibid. 1982, 47, 1837. doi:10.1021/jo00349a007

<Ohira-Bestmann Modification>

  • Ohira, S. Synth. Commun. 1989, 19, 561.
  • Müller, S.; Liepold, B.; Roth, G. J.; Bestmann, H. J. Synlett 1996, 521. doi:10.1055/s-1996-5474
  • Roth, G. J.; Liepold, B.; Muller, S. G.; Bestmann, H. J. Synthesis 2004, 59. doi:10.1055/s-2003-44346

<Preparation>

  • Callant, P.; D’haenens, L.; Vandewalle, M. Synth. Commun. 1984, 14, 155.
  • Brown, D. G.; Velthuisen, E. J.; Commerford, J. R.; Brisbois, R. G.; Hoye, T. R. J. Org. Chem. 1996, 61, 2540. doi:10.1021/jo951944n

 

反応機構

gilbert_alkyne_2.gif

  • 反応例

リチオ化したTMSジアゾメタンも同様の変換に用いることができる。[1] 以下は(+)-Ambruticinの全合成に用いた例である。[2]
gilbert_alkyne_3.gif
Bryostatinの合成研究[3]
gilbert_alkyne_4.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Miwa, K.; Aoyama, T.; Shioiri, T. Synlett 1994, 107.

[2] Liu, P.; Jacobsen, E. N. J. Am. Chem. Soc. 2001123, 10772. DOI: 10.1021/ja016893s

[3] De Brabander, J.; Vandewalle, M. Synthesis 1994, 855.

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. ブーボー/ボドロー・チチバビン アルデヒド合成 Bouveaul…
  2. 求電子的トリフルオロメチル化 Electrophilic Tri…
  3. タングステン酸光触媒 Tungstate Photocataly…
  4. ジェイコブセン・香月エポキシ化反応 Jacobsen-Katsu…
  5. ルーシェ還元 Luche Reduction
  6. 四酸化ルテニウム Ruthenium Tetroxide (Ru…
  7. ブーボー・ブラン還元 Bouveault-Blanc Reduc…
  8. 有機亜鉛試薬 Organozinc Reagent

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. MSI.TOKYO「MULTUM-FAB」:TLC感覚でFAB-MS測定を!(1)
  2. フィッシャー インドール合成 Fischer Indole Synthesis
  3. 三菱化学:子会社と持ち株会社設立 敵対的買収を防ぐ狙い
  4. Shvo触媒 : Shvo’s Catalyst
  5. デヴィッド・ニセヴィッツ David A. Nicewicz
  6. 植物性油の再加熱によって毒物が発生
  7. アスピリンから生まれた循環型ビニルポリマー
  8. 化学者だって数学するっつーの! :シュレディンガー方程式と複素数
  9. 海底にレアアース資源!ランタノイドは太平洋の夢を見るか
  10. レギッツジアゾ転移 Regitz Diazo Transfer

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

アルケンのエナンチオ選択的ヒドロアリール化反応

パラジウム触媒を用いたアルケンの還元的Heck型ヒドロアリール化反応が開発された。容易に着脱可能なキ…

第109回―「サステイナブルな高分子材料の創製」Andrew Dove教授

第109回の海外化学者インタビューは、アンドリュー・ダヴ教授です。ワーウィック大学化学科に所属(訳注…

蛍光異方性 Fluorescence Anisotropy

蛍光異方性(fluorescence anisotropy)とは溶液中で回転する分子の回転速…

(–)-Spirochensilide Aの不斉全合成

(–)-Spirochensilide Aの初の不斉全合成が達成された。タングステンを用いたシクロプ…

第108回―「Nature Chemistryの編集長として」Stuart Cantrill博士

第108回の海外化学者インタビューは、スチュアート・カントリル博士です。Nature Chemist…

化学工業で活躍する有機電解合成

かつて化学工業は四大公害病をはじめ深刻な外部不経済をもたらしましたが、現代ではその反省を踏まえ、安全…

細胞内の温度をあるがままの状態で測定する新手法の開発 ~「水分子」を温度計に~

第266回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院薬学研究科 中林研究室 修士二年生の杉村 俊紀(…

ケムステSlack、開設一周年!

ケムステが主体となって立ち上げた化学専用オープンコミュニティ、ケムステSlackを開設してはや一年が…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP