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ケムステVシンポ

第三回ケムステVシンポ「若手化学者、海外経験を語る」開催報告

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動画を編集し公開しました(6月9日)。講演動画はこちら(ケムステチャンネルへの登録をよろしくお願いいたします)。

2020年5月23日(土) 10時より #ケムステVシンポ 「若手化学者、海外経験を語る」を開催しました!

研究とは外れたトピックに絞り、なおかつ土曜開催ということもあり、実際どのようになるか読めないところも多かったのですが、最終的に1056人もの参加登録を頂き、今回も盛会に終わりました。

以下、開催報告です。

変更・改善を意図した点

研究以外のトピックを採用

今回の企画コンセプトは、普段触れる機会に乏しい「海外キャリアパスの実体を知る」というものでした。

オンラインならではの特徴を出したかったということもあり、海外在住の講演者にも接続してもらう国境横断企画としました(とはえいこれまで多くの海外モデレータが参加していたため、すでに達成されていましたが)。なるべく多様な視点の獲得と、幅広い層へと訴求できるよう、海外在住大学院生・帰国者・海外PIという講演ラインナップを考えました。海外PI=OISTという形にはなりましたが、OISTのシステムは海外式そのものであり、かつ化学領域での情報取得が難しいことを考え合わせると、嘉部先生に引き受けていただけたことでむしろ価値が高まったと考えています。コンセプトにあわせて構成も変更し、講師の方々それぞれの視点の共通点・違いが際立つよう、質疑はパネルディスカッション形式にしました。

リアルタイム視聴は第1回・第2回に比べて少なめ(常時350-370人程度)でしたが、開幕からパネルディスカッションまで視聴者数が減ることがありませんでした。目的意識をもって視聴していた方が多かったのでしょう。シンポジウム後しばらくは後から見返すことができる、という考え方が広まってきたことも実数に反映されているかも知れません。

タイムマネジメント

オンライン講演に限った話ではないですが、招待講演系はどうしても後ろにずれることが多いので、今回は時間厳守を心がけて見ました。応じて余分な装飾をなるべく削いだ運営も心がけました。後半のパネルディスカッションは、時間調整をしやすくする狙いもありました。結果としてほぼオンタイムで終了でき、まずは面目躍如と言ったところです。

開催時刻

コロナが収束し、ニューノーマル生活への移行が徐々に進んでいく状況をふまえ、土祝日開催の様子は早めに見ておきたかったこともあり、土曜に設定しました。

また海外在住者の時差の関係上、開催時刻は午前しかありえませんでした。ヨーロッパ・米国東海岸の方を招待するときは、また異なる時間設定にせざるを得ないと思います。

視聴者の候補となる方全員を満足させる時間枠は設定不可能ですので、諸団体主催のVシンポが増えて充実し、各人のライフスタイルに合わせて視聴先を選べるようになるのが理想だと思います。そのような世界が来ることを目指し、ケムステVシンポはこれからも続けていきます。

ネット回線トラブル!

今回は自分のネット回線トラブルによってZoomが落ちてしまい、あわやホスト不在?となるハプニングが生じました。直面して初めて分かったのですが、YouTube Live配信中にホストのZoomが落ちても、他の参加者にホスト権限が移行したうえで、配信は継続されるようです。Zoomの安定感は凄いなと改めて感じたエピソードでした。想定外のトラブルにも大過なく対応して下さったモデレータの方々には感謝です。

第3回Vシンポ アンケート結果

参加者内訳ですが、2割がケムステVシンポ初参加ということで、コンセプトを大きく変えたこと、土曜開催だったことが、新しい聴講層にリーチをもたらせたと捉えています。

「第1回・第2回のケムステシンポに参加したことがありますか?」
両方参加:  489人 (46.3%)
第一回のみ: 137人 (13.0%)
第二回のみ: 234人 (22.1%)
初参加:   197人 (18.6%)
※有効回答数1057

また意図したとおり、今回は学部生・10代の参加が有意に増えたように思います(有効回答数81。10代参加者は第1回=1.6%・第2回=2.3%)。

聴衆の満足度も極めて高く、素晴らしい講演のおかげといえます。講師の先生方からは、「聴衆像が事前に見えにくく、スライド作りが難しかった」との意見も頂いており、これはこちらの指定不足な面も大いにあったと思います。表面的にはそれを全く感じさせない構成力に脱帽なのですが、運営側としては引き続き改善に努めて行くべきかと思いました。

V座談会

第2回に引き続きZoomで実施。進路相談的な意味合いも込めて、今回は人数を絞り、お互い密な話ができるような設計にしました。

最初はブレークアウトで講師・モデレータ・参加者を均等かつランダムに配分しました。1時間後に全員集め、どの先生と話してみたいかチャットで希望をとって、部屋がえを行う形にしました。

明確な目的のもとに参加している方が多かったようで、どの部屋でも質問が積極的に飛び交っていました。また講師~参加者の年齢層が近かったため、比較的話も弾みやすかったように見受けられます。総じて参加者の満足度は高かったようです。

当初の時間を大きく延ばして2時間近く実施していましたが、一方で運営側と講師の負担が重くなってしまったかも知れず、この辺りのバランスと形式は、要試行錯誤かと思いました。

終わりに:海外在住ケムステスタッフの力

今回のようなテーマだと特にですが、企画立案のディスカッション・モデレータ業・裏方業務などについて、海外在住若手スタッフの助けを沢山借りることになりました。

ウェブベースたるケムステでは国境をものともしないやりとりが可能になってはいますが、それもこれもケムステの活動に意義を感じ、モチベーション高く貴重の時間を割いてくれている彼らあってのこそです。感謝してもしきれません。掛け値無しに優秀な方ばかりですので、これから海外留学を考えておられる学生・PDの皆さんも、是非ロールモデルにしていただければ幸いです。

  • 苅田 譲(rururu):スクリプス研究所・大学院生
  • 尾花 満衣子(kanako):カリフォルニア工科大学・大学院生
  • 薮内 祐人(やぶ):カリフォルニア大学バークレー校・大学院生
  • 清川 慎介(Maitotoxin):香港科技大学・大学院生
  • 服部 弘(Gakushi): Graz大学・博士研究員

ケムステスタッフとしての活動にも興味ある方は、こちらをご一読の上、ぜひご連絡いただければ幸いです。

 

協賛企業(東京化成工業)からのお知らせ

  • ウェブサイトをリニューアルしました。ぜひお越しください。
    弊社では,天然高分子として主に多糖を取り扱っています。
    製品パンフレット「多糖類」 PDFのダウンロードはこちら https://bit.ly/2Xgbx1J
    その他の高分子化合物のこちら https://bit.ly/2WMGYBP

お願い:本Vシンポは協賛企業の支援を受けて完全無料で運営しています。ぜひ協賛企業のウェブサイトを訪問してください。

YouTubeチャンネルについて

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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