[スポンサーリンク]

K

カガン・モランダーカップリング Kagan-Molander Coupling

[スポンサーリンク]

 概要

ヨウ化サマリウム(II) SmI2は、ハロゲンおよびカルボニルを持つ基質と反応して、求核付加型生成物を与える。穏和な条件下進行しうるBarbier反応と考えればよい。分子内反応条件にて環形成目的で用いられることが多い。エステルは二分子のアルキルハライドと反応して三級アルコールを与える。

SmI2ピナコールカップリング反応も併発させるため、基質の選び方に注意する必要がある。

基本文献

  • Girard, P.; Namy, J. L.; Kagan, H. B. J. Am. Chem. Soc.1980, 102, 2693. DOI: 10.1021/ja00528a029
  • Soderquist, J. A. Aldrichimica Acta 199124, 15.
  • Curran, D. P. et al. Synlett 1992, 943. DOI: 10.1055/s-1992-21544
  • Molander, G. A. Org. React. 1994, 46,211.
  • Kunishima, M. et al. Chem. Pharm. Bull. 1994,42, 2190..
  • Molander, G. A.; Harris, C. R. Chem. Rev. 1996,96, 307. DOI: 10.1021/cr950019y
  • 有機合成化学協会誌 1998, 56, 908.
  • Krief, A.; Laval, A.-M. Chem. Rev. 1999,99, 745. DOI:10.1021/cr980326e
  • Kagan, H. B. Tetrahedron 2003, 59, 10351. doi:10.1016/j.tet.2003.09.101
  • Edmond, D. J.; Johnston, D.; Procter, D. J. Chem. Rev. 2004104, 3371, DOI: 10.1021/cr030017a
  • Nicolaou, K. C.; Ellery, S. P.; Chen, J. S. Angew. Chem. Int. Ed. 2009, 49, 7140. DOI : 10.1002/anie.200902151

 

反応機構

系中で生成する有機サマリウム種が求核剤として働く。
kagan_molander_2.gif

反応例

Vinigrolの合成研究[1] kagan_molander_3.gif
Upialの合成[2] kagan_molander_4.gif
sarcodonin Gの合成[3] kagan_molander_5.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] (a) Kito, M.; Sakai, T.; Shirahama, H.; Miyashita, M.; Matsuda F. Synlett 1997, 219. DOI: 10.1055/s-1997-748 (b) Matsuda, F.; Kito, M.; Sakai, T.; Okada, N.; Miyashita, M.; Shirahama,
H. Tetrahedron 1999, 55, 14369. doi:10.1016/S0040-4020(99)00885-6

[2] (a) Nagaoka, H.; Shibuya, K.; Yamada, Y. Tetrahedron Lett. 1993, 34, 1501. doi:10.1016/S0040-4039(00)60329-5 (b) Nagaoka, H.; Shibuya, K.; Yamada, Y. Tetrahedron 199450, 661. doi:10.1016/S0040-4020(01)80785-7

[3] Piers, E.; Gilbert, M.; Cook, K. L. Org. Lett. 20002, 1407. DOI: 10.1021/ol0057333

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

関連記事

  1. マイケル付加/Michael Addition
  2. キャロル転位 Carroll Rearrangement
  3. ルーシェ還元/Luche Reduction
  4. ノリッシュ反応 Norrish Reaction
  5. デーヴィス酸化 Davis Oxidation
  6. ダルツェンス縮合反応 Darzens Condensation
  7. 辻・ウィルキンソン 脱カルボニル化反応 Tsuji-Wilkin…
  8. 生体共役反応 Bioconjugation

注目情報

ピックアップ記事

  1. 化学連合シンポ&化学コミュニケーション賞授賞式に行ってきました
  2. 化学研究ライフハック:情報収集の機会損失を減らす「Read It Later」
  3. ブレデレック イミダゾール合成 Bredereck Imidazole Synthesis
  4. 第160回―「触媒的ウィッティヒ反応の開発」Christopher O’Brien博士
  5. ヒバリマイシノンの全合成
  6. 根岸クロスカップリング Negishi Cross Coupling
  7. 2007年度イグノーベル賞決定
  8. 高活性、高耐久性を兼ね備えた世界初の固体鉄触媒の開発
  9. コロナワクチン接種の体験談【化学者のつぶやき】
  10. 画期的な糖尿病治療剤を開発

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

タリンにいってきました BOS2026 前編

みなさんこんにちは。ケムステ代表です。久々にまともに記事を書きます。さて、表題の通り、6月後…

第6回鈴木章賞授賞式&第10回ICReDD国際シンポジウム開催のお知らせ

計算科学、情報科学、実験科学の3分野融合による新たな化学反応開発に興味のある方はぜひご参加ください!…

条件の「前後」も実験条件である【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

そのpH、“本当にその場所”の値ですか?ニードル式pHセンサーを使ってみた!

突然ですが、「培養の再現性がなんか悪い」「同じ条件のはずなのに結果がズレる」といった経験はあ…

「骨格編集」×「ナノカーボン合成」〜ナノカーボン合成の新戦略を実証〜

第719回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院工学研究科(忍久保研究室)博士後期課程2年の平…

【書評】立体化学 はじめの一歩

立体化学は,分子の三次元構造を理解するための重要な分野であり,有機化学や…

水のシミュレーション入門 — 水分子を計算機の中でどう”描く”か —

身近なのに、計算機にとって手強い"水"。本記事では、点電荷モデルから機械学習まで、その"描き方"の進…

◆◇◆◇ 第36回フォーラム・イン・ドージン開催のご案内 ◆◇◆◇

同仁化学研究所が熊本から世界へ情報発信するフォーラム・イン・ドージンの開催ご案内です。今年は『な…

『力』による円偏光発光のon/off制御を単一分子レベルで実現

第718回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 物質理工学院(相良研究室)博士後期課程2年の野中…

数日かかっていた反応機構解析を、わずか数分に!

機械学習ポテンシャルが変える計算化学の現在近年、DFT計算による反応機構解析は広く行われるよ…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP