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化学者のつぶやき

多角的英語勉強法~オンライン英会話だけで満足していませんか~

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国際学会で発表するにも、論文を書くにも、研究室の留学生と飲みにいくにも英語は必要です。しかし、それぞれ必要なスキルは別で英会話学習だけですべてを完璧にマスターすることはできません。そこで今回は様々な種類の英語学習法を紹介します。

はじめに

自分が高校生の頃は英語の授業といえばReadingとGrammarがメインで、SpeakingとWritingの授業はめったにありませんでした。それは、大学入試を突破するための学習であり、英語でコミュニケーションをとることを目的としていなかったからです。現在の学校の授業ではもっとコミュニケーションにも力を入れていると思いますが、仕事で英語を使うには、長期の留学か自分で勉強してスキルを磨く必要があります。社会に出てしまうと長期の留学は難しく、毎日少しずつ勉強している場合が多いかと思います。最近ではリーズナブルに勉強することができるオンライン英会話が流行していますが、それだけをやっていてもReading, Writing, Listening, Speakingすべてを高いレベルに向上させることは難しいと思います。そこで英会話だけなくそのほかの学習と組み合わせる方が英語の上達が進むと考えます。

オンライン英会話とは

主題のオンライン英会話についてはだいぶ前にケムステでも紹介しましたが、基本は、先生と会話をすることでListeningとSpeaking能力を向上できるものです。現在では、各業種に特化したビジネスレッスンや、ネイティブの先生とのオプションレッスンなどを多様なサービスがあるようです。英語が全く話せなかった自分の場合はレッスンを続けるうちに、表現を習得し会話が続くようになりました。ただしある一定のレベルに達すると、自分が使える表現を広げることが難しくなり、putやdo, takeなどのシンプルな動詞や代名詞をついつい使ってしまいます。もちろん相手に言いたいことが伝われば問題ありませんが、フォーマルな場では、なるべく正しい表現を使って正確に伝えるべきだと思います。そのためには異なる英会話だけでなく他の学習が必要だと思うようになりました。

オンライン英会話の足りないところ

また実際のところ、社会で英語を使う場合、英語で会議やディスカッションをする場面よりも英語でEメールのやりとりをする場面のほうがずっと多く、ReadingとWritingの能力も重要であると思います。Readingといえば単語暗記が重要ですが、実際のメールのやり取りでは、意味が分からない単語が使われていてもググれば、すぐに意味が分かるので難しい単語を覚える必要はないと思います。むしろ表現・熟語のほうが重要で、YesなのかNoなのかわからない文章に遭遇することがあります。例えば、I can count on you.という表現は、あなたに任せるという意味ですが、Countを調べても正しい意味にはたどり着きません。会話であればすぐに聞き返すこともできますが、メールでは相手がすぐに返事をくれるかどうかわかりませんし時差がある相手とのやり取りでは返信があるのは次の日になり、小さなことのやり取りでも一週間もかかってしまうこともあります。そのため、ビジネスで使われる表現・熟語を知っておくことは重要です。

Writingについては、Eメールだけでなく発表資料や論文など様々なところで必要なスキルです。会話では少しくらい間違えても流すことができますが、メールや資料はずっと残りますし、転送されて多くの人が目にする可能性があります。論文を投稿する前に、校正をお願いすることが多いですが、日々のメールや発表ではいちいち校正をお願いすることはできません。文章の構成においても簡潔に書かないと相手に読んでもらえないこともあり、ちゃんとした文章を書くことはとても重要です。とはいっても、単数/複数、自動詞/他動詞、能動態/受動態などの文法に加えて、よく使う表現/あまり使わない表現など細かいポイントが星の数ほどあり、その上達は大変難しいと感じます。

ここまでReadingとWritingの難しさについて論じてきましたが、これら二つはオンライン英会話で向上できるでしょうか。Readingについては知らない表現を英会話を通して勉強することができると考えられますが、Writingについては難しいかもしれません。もちろん、文章の校正をお願いすることもできますが多くのサービスが一回25分と時間が限られているかつ、同じ先生を連続で受講できる保証はないので、レッスンの残りを次回にすることは難しく現実的ではないかと思います。そのため、ある程度のレベルになったらオンライン英会話の次のステップを考えるべきだと思います。一つのオプションは、オフラインのレッスンを受講することであり、英会話学校を利用することも良いかもしれません。定期的に通うことが難しければ、個人レッスンなども選択肢になると思います。例えばこちらのサービスでは、個人レッスンの仲介をおこなっています。

単語アプリ

自己学習ベースでReadingとWritingの能力を高めていくには、第一に単語・熟語にたくさん触れることが必要ではないかと思います。

とはいっても単語帳でいたすら暗記していくのはとてもつらく、仮に覚えたとしてもWritingで使いこなすことはなかなかできません。そんな英単語の学習を効率的に進めることができるのが、英単語の学習アプリと呼ばれるものです。TOEICなどの試験対策の中に単語学習機能が組み込まれているものもあれば、単語アプリとして特化しているサービスもあります。自分が使用しているのは、iKnow!と呼ばれるサービスで、ケムステでも何度か紹介したことがあります。月1000円以下の月額使用料を払うとコンテンツを無制限に使うことができ、DMM英会話ユーザーは無料で使えます。このサービスでは、

  • 多彩なアウトプットの方法による学習:英単語の意味選択(日本語・英語)、文章穴埋め書き取り(英語)、英語聞き取り(英語)、日本語の意味から単語の書き取り(英語)、文章書き取り、スピード二択
  • 習得状況に応じた問題のランダム出力
  • 場面に応じた単語集の選択
  • 中国語
  • 単語だけでなく熟語も収録
  • スマホとPC両方での学習可

といった特徴があり、何十回も単語帳の学習にギブアップした自分でも続けています。このサービス以外にも同様のアプリはたくさんあり、ほとんどが無料のお試しモードが設けられているので自分の目的・スタイルに合ったアプリを選択するのがいいと思います。

iKnowの画面、単語の習熟度と学習回数をグラフで表示されます。このグラフをもとに学習タイミングを自動的に最適化されて問題が出題されます。

英文添削

Writingの自己学習は難しく、自分が作った文章を添削してもらわないと正しいかどうかわかりません。そのため、英文添削サービスなるもので学習することができます。具体的には、サービスが提供している課題の回答や自分が校正してもらいたい文章を送ると解説付きで添削してくれます。料金は、一添削いくらや、英文一文字いくらという従量料金制が多いです。自分は、フルーツフルイングリッシュというサービスを利用していますが、課題を解いて自分の回答を送信した後に、模範解答が表示されます。模範解答と自分の作文が大きく異なっていると、げんなりしますが、添削では自分の回答の文章構成に即して文法や表現の間違いを指摘してくれるため、同様の文章を書く時の参考になります。

添削例、訂正箇所を詳しく解説してもらえます。

このように、英会話だけでなくいろいろなオンライン学習サービスがあり、自分の弱点を集中的に勉強できると思います。また、どのオンラインサービスもユーザーが飽きないように、ランキングの表示や勲章の授与を行って継続を励ますシステムがあります。しかしその一方でスマホやPCを使うため、学習の前にYoutube視聴に没頭してしまい、一週間手を付けなかったこともあります。

サービス別取得エリアの違い(筆者の主観です。)

外国人教授や役員との活発な議論や大きな国際学会での発表など、誰しも英語を使いこなしたときの夢があると思いますが、それを実現するには地道な学習が必要であることは間違いありません。

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ただの会社員です。某企業で化学製品の商品開発に携わっています。社内でのデータサイエンスの普及とDX促進が個人的な野望です。

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