[スポンサーリンク]

その他

次世代シーケンサー活用術〜トップランナーの最新研究事例に学ぶ〜

[スポンサーリンク]

[amazonjs asin=”4759815902″ locale=”JP” title=”次世代シーケンサー活用術: トップランナーの最新研究事例に学ぶ”]

内容

本書では、”次世代シーケンサーを自分の研究に活用できるのか?”、”具体的にどうしたら研究に導入できるのか?”、”すごいらしいがどこから手をつけたらよいかわからない”という疑問の解決を目的とし、実例を交えながら基礎から応用までをわかりやすく解説しています。

PART I ”次世代シーケンサーの基礎”

  • 第 1 章  次世代シーケンサーの原理と概要
  • 第 2 章  次世代シーケンサーと未来の予防医療

PART II ”次世代シーケンサーの利用例”

  • 第 3 章  感染症研究への次世代シーケンサーの応用
  • 第 4 章  次世代シーケンサーによるがん研究
  • 第 5 章  環境中の微生物群構造
  • 第 6 章  植物ゲノム解析
  • 第 7 章  海洋生物のゲノム解読とその広がり
  • 第 8 章  1 分子シーケンサーを用いた非モデル生物のde novoゲノム解読
  • 第 9 章  微生物ゲノム
  • 第 10 章 絶滅危惧種のゲノム解読とその利用
  • 第 11 章 ゲノム合成生物学での次世代シーケンス
  • 第 12 章 イネなどの作物ゲノム研究および育種技術の向上

PART III の”次世代シーケンサーがもたらす新時代”では、次世代シーケンサーを使っている研究者達に今後の展望を語ってもらっています。

対象者

大学生以上

解説

ケミカルバイオロジーなど境界領域の発展が目覚しい昨今、化学を専門としている研究者でも、共同研究者の研究内容を理解するためには生物学の知識が必要です。
2003 年に終了したヒトゲノムプロジェクトの研究過程において多数のシーケンス法が開発され、プロジェクト終了後も研究は続けられ、シーケンサーの世界は日進月歩の勢いで凄まじい進展を遂げています。現在では、一般の研究者も次世代シーケンサーと呼ばれる最新技術を利用することが出来ますが、新しすぎるがゆえに従来の生物学の教科書には取り上げられておらず、その学習は大変困難です(次世代シーケンサーは、第二世代が 2004 年、第三世代が 2010 年、第四世代が 2012 年に発表されています)。本書は、サンガー法に始まるシーケンス技術の基礎から最新の研究事例を網羅しています。大学生から一線の研究者まで、次世代シーケンサーの基礎を学びたい人にオススメの書籍です。

シーケンサーというと、一般的にはサンガー法を思い浮かべがちですが、最新のシーケンサーはより進化しています。「次世代シーケンサーは高速で正確にゲノム解析をするもの」と認識している人は多いと思いますが、その原理を説明できる人は少ないと思います。本書はまず、次世代シーケンサーをその解析原理により第一から第四世代に分類し、その違いを図を交えながらわかりやすく解説しています(第 1 章)。専門用語に関しては、欄外にて解説されています。

PART II では、次世代シーケンサーが実際の研究でどのように使われているかが紹介されています。医療応用、微生物、植物、動物、海洋生物などの研究が紹介されています。ここでは、自分の興味のある章を読むのが良いと思います。(第 3 章から第 12 章)

PAER III では、トップランナーに次世代シーケンサーにより、各研究者が専門とする研究分野が今後どのようになっていくかを語ってもらっています(11 人、各 1 ページ)。

基礎原理から最新のトピックまでが網羅されており、手頃な価格(定価 4200 円)なので、次世代シーケンサーについて勉強したい方にオススメです。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4780909201″ locale=”JP” title=”次世代シークエンサーDRY解析教本 (細胞工学別冊)”]
Avatar photo

ゼロ

投稿者の記事一覧

女の子。研究所勤務。趣味は読書とハイキング ♪
ハンドルネームは村上龍の「愛と幻想のファシズム」の登場人物にちなんでま〜す。5 分後の世界、ヒュウガ・ウイルスも好き!

関連記事

  1. [書評]分子の薄膜化技術
  2. セールスコピー大全: 見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方…
  3. 有機・無機材料の相転移ダイナミクス:数理から未来のマテリアル開発…
  4. ペロブスカイト太陽電池の学理と技術: カーボンニュートラルを担う…
  5. 改正 研究開発力強化法
  6. 論文・学会発表に役立つ! 研究者のためのIllustrator素…
  7. 手で解く量子化学I
  8. 北川 進 Susumu Kitagawa

注目情報

ピックアップ記事

  1. アレックス・ラドセヴィッチ Alexander Radosevich 
  2. 2012年イグノーベル賞発表!
  3. 投票!2014年ノーベル化学賞は誰の手に??
  4. レザ・ガディリ M. Reza Ghadiri
  5. その病気、市販薬で治せます
  6. 谷野 圭持 Keiji Tanino
  7. 第27回ケムステVシンポ『有機光反応の化学』を開催します!
  8. 第134回―「脳神経系の理解を進める分析化学」Jonathan Sweeder教授
  9. 美麗な分子モデルを描きたい!!
  10. 有機半導体の界面を舞台にした高効率光アップコンバージョン

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2016年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP