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グレゴリー・フー Gregory C. Fu

 グレゴリー・C・フー(Gregory C. Fu、1964年xx月x日-)は、アメリカの有機化学者である(写真:www.mit.edu)。カリフォルニア工科大学教授。

 経歴

1985 マサチューセッツ工科大学 卒業 (K.B.Sharpless教授)
1991 ハーバード大学 博士号取得 (David A. Evans教授)
1991 カリフォルニア工科大学 博士研究員 (R.H.Grubbs教授)
1993 マサチューセッツ工科大学 助教授
1998 マサチューセッツ工科大学 准教授
1999 マサチューセッツ工科大学 教授
2012 カリフォルニア工科大学教授

 

受賞歴

1998 アーサー・C・コープ スカラー賞
2000 Chan Memorial Award in Organic Chemistry
2001 Springer Award in Organometallic Chemistry
2005 Corey Award
2006 Mukaiyama Award
2007 三井触媒化学賞
2012 アメリカ化学会Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry

 

研究概要

面不斉を持つ不斉合成試薬の開発[1]

彼のグループによって開発された、フェロセン骨格にDMAPを縮合させた形のキラル求核触媒は、光学分割的アシル化、Staundingerケテン付加などを高いエナンチオ選択性にて進行させる。

gc_fu_2.gif

新規クロスカップリング反応の開発

Pd,Niを用いるクロスカップリング反応の拡張に成功している。通常不活性とされてきた塩化アリール、アルキルハライドなどを用いる条件などを多く開発している。幾つかの反応においては不斉触媒化も達成されている(例えば下図は不斉根岸カップリングの例[2])。

gc_fu_3.gif

コメント&その他

 

関連文献

  1.  Fu, G. C. Acc. Chem. Res. 2004, 37, 542. DOI: 10.1021/ar030051b
  2.  Arp, F. O.; Fu, G. C. J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 10482. DOI: 10.1021/ja053751f
  • Creutz, S. E.; Lotito, K. J.; Fu, G. C.; Peters, J. C. Science 2012338, 647.

 

関連書籍

 

外部リンク

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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  8. 浦野 泰照 Yasuteru Urano

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