[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

化学研究ライフハック:Twitter活用のためのテクニック

[スポンサーリンク]

 

つぶやき配信サービス・ツィッター(Twitter)。Chem-Stationでも導入して2ヶ月あまりが経ちました。既に70人近くにフォローいただき、とても有り難いことです。【2009.10.20追記】 フォロワー250人突破!ありがとうございます。

さて、以前のPR記事でも述べたとおり、ケムステでは学会実況・更新情報・小ネタの配信などにツィッターを日々活躍させております。「つぶやき」の右カラムにも専用スペースを設置してあり、最近のつぶやきはそちらからもご覧いただけます。

まだ未登録の方は、とりあえずあれこれ考えるよりも、まずはじめてみましょう! Twitterの公式サイトから10分で無料登録出来ます。Twitterアカウントをお持ちの方で、ケムステ未フォローの方は、是非フォローをお願いします!(→Chem-Station Twitterへ)

 

ただ、ユーザのつぶやきを眺めてみると、「何をやって良いのか良く分からない」「フォロー数が増えると情報が多すぎて処理しきれない」・・・などという声も、ちらほら聞こえてきているようです。ツィッター自体、全く新しく発展途上のメディアゆえに、まさにごもっともな意見かと思えます。

 

そこで今回は「化学研究ライフハック」の一環として、初心者向け・ツィッター活用のための基本テクニックをご紹介しましょう!

リプライ (@)

「これには一言言いたい!」「オレ・私はこう思うんだけどなぁ」「そうそう、そうですよね!」・・・流れてくるつぶやきを見て、こんなことを感じる機会も多いと思います。

そんな時は、メッセージに対してリプライ(返信)してみましょう。これは要するに「相手を名指しでつぶやく」ことです。

やり方はカンタンで、リプライしたいユーザ名を、@記号の後に付けてつぶやくだけです。つぶやきの横にあるリプライアイコンをクリックしても、同じ事が出来ます。こうすることで、@を付けたユーザにつぶやきが通知される仕組みになっています。

twitter_beg_2.gif
例えばケムステーションのつぶやきにリプライしたいときは、メッセージボックスに@chemstationと入力してつぶやけばOkです(リプライお待ちしております!)

返信を非公開にしたい場合は、ダイレクトメッセージ機能を使います。ホーム右にあるダイレクトメッセージリンクをクリックしてメッセージを送ればOKです (ただしフォローしているユーザのみ可能)。

 

Retweet (RT)

「このつぶやきは面白かった!役に立った!みんなにツィッターで紹介したいなぁコレ・・・」

ツィッター上で見つけた情報を皆に広めたい場合は、Retweet(再つぶやき)をします。ツィッター界における引用文化ですね。RT(ReTweetの略号)と書いた後に@リプライをするのが慣習になってるようです。

例えば、ケムステーションのつぶやきをReTweetされたユーザの一人は、こんな感じでつぶやいています。

twitter_beg_1.jpg

Retweet経過を追えるサービスも出てきており、つぶやきの波及効果も知れるようになりつつあります。

 

ハッシュタグ(#)

つぶやきをみていて、たまーに#マークが付いてる文が流れているのは、ご存じでしたか?
これはハッシュタグと呼ばれるもので、最近公式対応された機能です。

ある特定の共通話題についてつぶやきたい場合に、ハッシュタグを使います。@hashtagsをフォローしたあとに、#の後にトピックコードを付与してつぶやくだけでOK。

例えば現在、ワシントンDCでACS Meeting(アメリカ化学会の年会)が開催されています。そのハッシュタグは#acs_dcになります。自分のつぶやきがACS Meetingに関係したものであれば、「#acs_dc」と入力してつぶやけば、共通話題にのっかることができるのです。

twitter_beg_3.gif ハッシュタグをうまく使うことで、特定のトピックについて積極的参加ができ、またリアルタイム進行状況も簡単に追えるようになります。

各トピックにどんなハッシュタグが使われているのか探したい時は、hashtagsjpなどの専用検索サービスを使うのが便利です。

【2009.10.20追記】 ハッシュタグの着いていない特定のキーワードを追うには、Buzztterというサービスが大変に便利です。たとえば「Buzztter – 化学」などは化学情報源としても重宝されそうです。

 

ケータイ・PCで快適にツィッター!

ツィッターはハードルの低い気楽なサービスゆえ、いちいちWebサイトに飛んでつぶやくのはかなり面倒くさいものです。「手持ちぶさたの時にショートメール感覚で使える」ぐらいにはしたいところですね。

そういう人々のために、ケータイ対応のツィッターサービスが幾つか公開されています。モバツィッターMovatterなどがとりわけ便利です(こちらの記事も参照)。

iPhone/iPod Touchに対しても専用アプリが公開されています。上記モバツィッターiphone版iMovatwitterの他にも、TwitterFon(無料TwitterFon・有料ProTwitterFon Pro)、Tweetie(有料Tweetie)、Twittelator(有料Twittelator Pro)などが良質アプ
リとして知られています。

中級者向けですが、メッセンジャーソフトをTwitterクライアントとして使う方法、FireFoxのTwitterfoxプラグインを使う方法などもあります。 いずれも必要十分な機能を備え、余分なプログラムスペースを取らないので鬱陶しくありません。PCに向かう機会が多い人には、おススメです。筆者も現在はTwitterfoxで閲覧しています。

 

化学系Twitterをフォロー!

化学の世界にもTwitterユーザは沢山います。・・・しかし、探してみたところ英語圏が現状の主流。化学系ツィッターユーザ、日本でももっと増えて欲しいものだ・・・。

現在フォローできる化学系良質ツィッターとして、以下のものを紹介しておきます。ほとんど英語ばかりですが、日々なかなかに面白い情報を送ってくれます。【2009.10.20 加筆修正】

@chemstation
皆さんご存じ、化学ポータルサイトChem-Station公式Twitter。日々の更新情報、学会実況、小ネタなどを配信してます。

@echochem
「生活環境化学の部屋」ブログ「こども省」を長年運営され、Web上での化学情報発信につとめておられる、本間善夫先生。Twitter上でももちろん相当アクティブに活動されておられます。

@OrgChemMuse
Chem-Station読者なら皆さんご存じでしょう、「有機化学美術館」ブログ版「有機化学美術館・分館」を運営しておられる、化学サイエンスライターさとう氏。

@totsyn
最新の全合成研究を紹介しているブログ「TotallySynthetic,com」を管理されておられるPaul Docherty氏。

@chem_tweet
化学に関する小ネタを紹介しています。英語ですが、なかなかのトリビア満載で面白いです。おすすめ。

@J_A_C_S (Journal of American Chemical Society)
@angew_chem (Angewandte Chemie International Edition)
@ChemicalBiology (ACS Chemical Biology)
@NatureChemistry (Nature Chemistry)
@NatureMaterials (Nature Materials)
@NatureMedicine (Nature Medicine)
@ChemSocRev (Chemial Society Review)
各種化学ジャーナルのエディター側でも、それぞれが公式ツィッターを配信しています。注目論文情報や無料購読情報、学会報告などが配信されています。フォローしておくとちょっとだけオトク。

@sigmaaldrich
試薬メーカー、シグマアルドリッチ社の公式ツイッター。新製品情報や安売り情報、出版物情報などが配信されます。意外にも便利情報が頻度高く入ってくるものの一つ。

@ChemistryWorld
RSC publishing groupsが発行している、化学情報誌ChemistryWolrdの公式Twitter。ニュースや注目論文、学会情報などを積極的に配信しています。

@Nobelprize_org
ノーベル賞財団の公式Twitter。昨年、下村脩教授がノーベル化学賞を受賞しましたが、今年(2009年)の化学賞受賞も期待できる日本人候補者が実は沢山揃っています。10月の発表に備えてフォローしておき、そのときをリアルタイムに待ちましょう!

「Twitterを使い始めた人向け」のテクニックをご紹介しましたが、いかがでしたか? 何にせよ、自分から積極的に関わろうとするのが、サービスを楽しく使うコツのようです。

便利なTwitterの使い方を他にもご存じの方は、是非コメント欄などで教えてくださいね。

 

関連リンク

<Twitter初心者用の解説サイト>

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 文具に凝るといふことを化学者もしてみむとてするなり⑤:ショットノ…
  2. 嵩高い非天然α,α-二置換アミノ酸をさらに嵩高くしてみた
  3. 非常に小さな反転障壁を示す有機リン化合物の合成
  4. オペレーションはイノベーションの夢を見るか? その1
  5. 材料開発を効率化する、マテリアルズ・インフォマティクス人材活用の…
  6. 化学者のためのエレクトロニクス講座~電解パラジウムめっき編~
  7. 第20回ケムステVシンポ『アカデミア創薬 A to Z』を開催し…
  8. 創薬におけるモダリティの意味と具体例

注目情報

ピックアップ記事

  1. 投票!2018年ノーベル化学賞は誰の手に!?
  2. カーボンナノペーパー開発 信州大、ナノテク新素材
  3. 連続フロー水素化反応に適したポリシラン担持パラジウム触媒
  4. 「つける」と「はがす」の新技術|分子接合と表面制御 R3
  5. 日本化学会 第103春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part2
  6. 科学は夢!ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞2015
  7. 新車の香りは「発がん性物質」の香り、1日20分嗅ぐだけで発がんリスクが高まる可能性
  8. 超合金粉末の製造方法の改善に機械学習が試行される
  9. カーボンナノチューブ /carbon nanotube (CNT)
  10. ヒドロアシル化界のドンによる巧妙なジアステレオ選択性制御

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

マーフィー試薬 Marfey reagent

概要Marfey試薬(1-フルオロ-2,4-ジニトロフェニル-5-L-アラニンアミド、略称:FD…

UC Berkeley と Baker Hughes が提携して脱炭素材料研究所を設立

ポイント 今回新たに設立される研究所 Baker Hughes Institute for…

メトキシ基で転位をコントロール!Niduterpenoid Bの全合成

ナザロフ環化に続く二度の環拡大というカスケード反応により、多環式複雑天然物niduterpenoid…

金属酸化物ナノ粒子触媒の「水の酸化反応に対する駆動力」の実験的観測

第639回のスポットライトリサーチは、東京科学大学理学院化学系(前田研究室)の岡崎 めぐみ 助教にお…

【無料ウェビナー】粒子分散の最前線~評価法から処理技術まで徹底解説~(三洋貿易株式会社)

1.ウェビナー概要2025年2月26日から28日までの3日間にわたり開催される三…

第18回日本化学連合シンポジウム「社会実装を実現する化学人材創出における新たな視点」

日本化学連合ではシンポジウムを毎年2回開催しています。そのうち2025年3月4日開催のシンポジウムで…

理研の一般公開に参加してみた

bergです。去る2024年11月16日(土)、横浜市鶴見区にある、理化学研究所横浜キャンパスの一般…

ツルツルアミノ酸にオレフィンを!脂肪族アミノ酸の脱水素化反応

脂肪族アミノ酸側鎖の脱水素化反応が報告された。本反応で得られるデヒドロアミノ酸は多様な非標準アミノ酸…

野々山 貴行 Takayuki NONOYAMA

野々山 貴行 (NONOYAMA Takayuki)は、高分子材料科学、ゲル、ソフトマテリアル、ソフ…

城﨑 由紀 Yuki SHIROSAKI

城﨑 由紀(Yuki SHIROSAKI)は、生体無機材料を専門とする日本の化学者である。2025年…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP