[スポンサーリンク]

ケムステニュース

東大薬小林教授がアメリカ化学会賞を受賞

[スポンサーリンク]

小林修?有機反応化学教室小林修教授がアメリカ化学会賞(Arthur C. Cope Scholar Awards)を受賞した。この賞は有機化学分野において優れた業績のある研究者に与えられる賞であり、1984年にアメリカ化学会によって設立された。過去の受賞者としてはアメリカを中心に蒼々たるメンバーが名を連ねているが、日本人の受賞は、正宗悟教授(1987)、岸義人教授(1988)、福山透教授(1993)、尾島巌教授(1994)、野依良治教授(1996)、柴崎正勝教授(2002)に続いて7人目である。 (引用:東京大学薬学部News)(写真:東京大学薬学系研究科有機反応化学教室

?

 おめでとうございます。それにしても東大薬学部の有機化学の力はすごいですね。これで福山教授、柴崎教授、小林教授3人ともがA.C.Cope Scholar Awardsを受賞しています。

 ところで、過去の受賞者はどんな優れた業績なのでしょうか。あまり時間がないので一言で業績を述べると、

「正宗-Bergman反応」の正宗教授(MIT)、「テトロドトキシン、パリトキシンの全合成」の岸教授(ハーバード大)、「アルカロイド合成の権威」の福山教授、「有機合成手法の開発とバイオメディカル研究への応用 」の尾島教授(ニューヨーク州立大)、「不斉配位子BINAP」の野依教授、「不斉分子触媒の創製と医薬化学への展開に関する研究」の柴崎教授です。

 今回の小林教授は「有機反応媒体の構築と環境調和型化学プロセスの研究」。グリーンケミストリーである水系溶媒を反応場として用いた反応が主な仕事です。

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 分子積み木による新規ゼオライト合成に成功、産総研
  2. 11年ぶり日本開催、国際化学五輪プレイベントを3月に
  3. ホウ素でがんをやっつける!
  4. 新車の香りは「発がん性物質」の香り、1日20分嗅ぐだけで発がんリ…
  5. 広瀬すずさんがTikTok動画に初挑戦!「#AGCチャレンジ」を…
  6. 木材を簡便に透明化させる技術が開発される
  7. シュプリンガー・ネイチャー・グループが学問の継続のために経済的な…
  8. 令和元年度 のPRTR データが公表~第一種指定化学物質の排出量…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ニトロキシルラジカル酸化触媒 Nitroxylradical Oxidation Catalyst
  2. 窒素固定をめぐって-1
  3. コルベ電解反応 Kolbe Electrolysis
  4. 芝哲夫氏死去(大阪大名誉教授・有機化学)
  5. ノーベル賞親子2代受賞、コーンバーグさんが東大で講演
  6. 3Mとはどんな会社?
  7. 還元的にアルケンを炭素官能基で修飾する
  8. 水を還元剤とする電気化学的な環境調和型還元反応の開発:化学産業の「電化」に向けて
  9. 三洋化成の新分野への挑戦
  10. 文字情報を構造式としてオリゴマーの混合物に埋め込み、LC-MSによって解読する方法

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年9月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

注目情報

最新記事

超塩基に匹敵する強塩基性をもつチタン酸バリウム酸窒化物の合成

第604回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 元素戦略MDX研究センターの宮﨑 雅義(みやざぎ…

ニキビ治療薬の成分が発がん性物質に変化?検査会社が注意喚起

2024年3月7日、ブルームバーグ・ニュース及び Yahoo! ニュースに以下の…

ガラスのように透明で曲げられるエアロゲル ―高性能透明断熱材として期待―

第603回のスポットライトリサーチは、ティエムファクトリ株式会社の上岡 良太(うえおか りょうた)さ…

有機合成化学協会誌2024年3月号:遠隔位電子チューニング・含窒素芳香族化合物・ジベンゾクリセン・ロタキサン・近赤外光材料

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年3月号がオンライン公開されています。…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part3

日本化学会年会の付設展示会に出展する企業とのコラボです。第一弾・第二弾につづいて…

ペロブスカイト太陽電池の学理と技術: カーボンニュートラルを担う国産グリーンテクノロジー (CSJカレントレビュー: 48)

(さらに…)…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part2

前回の第一弾に続いて第二弾。日本化学会年会の付設展示会に出展する企業との…

CIPイノベーション共創プログラム「世界に躍進する創薬・バイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第104春季年会(2024)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界に躍進…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part1

今年も始まりました日本化学会春季年会。対面で復活して2年めですね。今年は…

マテリアルズ・インフォマティクスの推進成功事例 -なぜあの企業は最短でMI推進を成功させたのか?-

開催日:2024/03/21 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP