ノーベル化学賞を担った若き開拓者達
Oct
08
2010
さて、速報、お祭り編と2010年のノーベル化学賞を2つの異なった視点からお話してきました。次のお話は上記のサインから始まります。このサインは2001年の京都、クロスカップリング発見30周年を祝って行われた国際シンポジウムにて、この分野の第一人者によって署名されたものです。もちろん、今回の受賞者もリチャード・ヘック氏を除いて含まれています。今から40年前、この反応開発初期に携わったのは30代〜40代前半の若手研究者でした。これだけの人数が研究を行っていたのです。
しかし、
ノーベル化学賞を受賞したのはわずか3人
これは悲しい出来事でしょうか。今回の受賞は金属として「パラジウム触媒」を用い、「クロスカップリング反応」の開発に貢献された人々に贈られています。それが鈴木、根岸、ヘックらであったわけです。この分類には異論がある方がいらっしゃるかもしれませんが、この分類でこの受賞者と考えると妥当である気がします。それでは惜しくもこの"分類"にかからなかった研究者たちはどんなクロスカップリング反応を行ってきたのでしょうか。負けず劣らず素晴らしい研究です。これは悲しいことではなく、クロスカップリング開拓者たちが分野全体で勝ち取った結果であるといえるでしょう。
今回は、ノーベル化学賞を受賞された方ではなくこの分野の「夜明け前研究」すなわち先駆的研究に携わった若き開拓者に敬意を表して、そしてできれば他分野の方にも知っていき抱きたいため、化学的なところは極力省略し、人物を中心に紹介したいと思います。
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