[スポンサーリンク]

C

カティヴァ 酢酸合成プロセス Cativa Process for Acetic Acid Synthesis

[スポンサーリンク]

 

概要

イリジウム触媒を用いる酢酸の工業製造プロセス。

酢酸はメタノールのカルボニル化、アセトアルデヒドや炭化水素の酸化によって生成されるが、中でもRhを用いるMonsantoプロセスとIrを用いるCativaプロセスが全世界の生産量の60%を占めている。

基本文献

Sunley, G. J.; Watson, D. J. Catalysis Today, 2000,  58,  293. DOI:10.1016/S0920-5861(00)00263-7

反応機構

基本的なメカニズムはMonsantoプロセスと類似。

cativa_process_2.gif

安価なプロモータの添加により触媒効率が上昇する。プロモータの役割はI-イオンをscavengeすることでIr上の配位場を開け、COが配位してMigratory Insertionする経路を補助している。 (参考:J. Am. Chem. Soc. 2004126, 2847.)

 

反応例

 

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

 

関連反応

 

関連書籍

 

外部リンク

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. アセタール還元によるエーテル合成 Ether Synthesis…
  2. ダルツェンス縮合反応 Darzens Condensation
  3. 2-(トリメチルシリル)エトキシカルボニル保護基 Teoc Pr…
  4. エッシェンモーザー・クライゼン転位 Eschenmoser-Cl…
  5. N-カルバモイル化-脱アルキル化 N-carbamoylatio…
  6. キャロル転位 Carroll Rearrangement
  7. 歪み促進型アジド-アルキン付加環化 SPAAC Reaction…
  8. スズアセタールを用いる選択的変換 Selective Trans…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 2012年ケムステ人気記事ランキング
  2. 宇部興産、MCPTや京大と共同でスワン酸化反応を室温で反応させる技術を開発
  3. サイエンスアゴラ2015総括
  4. データケミカル株式会社ってどんな会社?
  5. 発明対価280万円認める 大塚製薬元部長が逆転勝訴
  6. 気になるあの会社~東京エレクトロン~
  7. ボロン酸触媒によるアミド形成 Amide Formation Catalyzed by Boronic Acids
  8. 次世代型合金触媒の電解水素化メカニズムを解明!アルキンからアルケンへの選択的水素化法
  9. フライパンの空焚きで有毒ガス発生!?
  10. Reaxys体験レポート反応検索編

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2011年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

5/15(水)Zoom開催 【旭化成 人事担当者が語る!】2026年卒 化学系学生向け就活スタート講座

化学系の就職活動を支援する『化学系学生のための就活』からのご案内です。化学業界・研究職でのキャリ…

フローマイクロリアクターを活用した多置換アルケンの効率的な合成

第610回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院理学研究科(依光研究室)に在籍されていた江 迤源…

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP