各媒体からかき集めた情報を元に、「未来にノーベル化学賞の受賞確率がある、存命化学者」をリストアップしています。
仕分けは学問分野ごとです。学際的な仕事は独断と偏見で分類しています。
ノーベル賞予想の参考資料としてご活用ください。※本リストの最終更新日は2022年9月26日です。
【有機化学】
- 複雑有機物と天然物合成に関する研究: K. C. Nicolaou(キリアコス・コスタ・ニコラウ)、Samuel J. Danishefsky (サミュエル・ダニシェフスキー)、Steven V. Ley(スティーブン・レイ)、Yoshito Kishi(岸義人)
- ケミカルバイオロジーおよび化学遺伝学の発展: Stuart L. Schreiber (スチュアート・シュライバー)、Peter G. Schultz (ピーター・シュルツ)、Gerald Crabtree(ゲラルド・クラブトリー)
- 生物有機化学・生体模倣化学への貢献: Albert Eschenmoser(アルバート・エッシェンモーザー)
- クリックケミストリーの提唱と応用:K. Barry Sharpless (バリー・シャープレス)、M.G.Finn (M.G.フィン)、Varely V. Fokin (ヴァレリー・フォキン)、Morten P. Meldal(モルテン・メルダール)、Carolyn R. Bertozzi(キャロライン・ベルトッツィ)
- C-H活性化触媒の先駆的研究: Shinji Murai (村井眞二)、Robert G. Bergmann(ロバート・バーグマン)、John E. Bercow (ジョン・バーコウ)、Georgiy B. Shul‘pin(ジョージ・シュルピン)
- 安定カルベンの化学:Anthony J. Arduengo, III(アンソニー・アルジュンゴ)、Guy Bertrand(ギー・ベルトラン)
- 光レドックス触媒の精密合成への応用: David W. C. MacMillan(デヴィッド・マクミラン)、Shunichi Fukuzumi(福住俊一)
- 不斉自己触媒反応の開発とホモキラリティの起源への示唆:Kenso Soai (硤合憲三)
- 多糖合成法への貢献:Chi-Huey Wong (翁啓恵)
- 自動DNA合成法の開発:Marvin H. Caruthers(マーヴィン・カルサーズ)、 Leroy Hood (リロイ・フッド)、Michael W. Hunkapillar (マイケル・ヒュンカピラ)
- イオン性液体の化学:John S. Wilkes(ジョン・ウィルケス)、Hiroyuki Ohno(大野 弘幸)
【無機化学】
- 生物無機化学への貢献: Harry B. Gray (ハリー・グレイ)、Stephen J. Lippard (スティーブン・リパード)
- コロイド状半導体ナノ結晶(量子ドット)の発見: Louis E. Brus(ルイ・ブラス)
- 不均一系触媒に関する基礎的研究: Jens K. Nørskov(ジェンス・ノルスコフ)
- ナノ結晶の合成と広範な応用:Moungi G. Bawendi (モウンジ・バワンディ)、Christopher B. Murray (クリストファー・ミュレイ)、Taeghwan Hyeon(テファン・ヒョン)
【分析化学】
- レーザー化学・分光学による単一分子分光法の開発: Richard N. Zare (リチャード・ゼア) 、Michel Orrit (ミシェル・オーリット)
- 走査型電気化学顕微鏡の開発と応用: Allen J. Bard (アラン・バード)
- 固体NMRを用いる生体現象解析への貢献:Ad Bax(アド・バックス)、Alexander Pines (アレクサンダー・パインス)
- X線結晶構造解析における標準ソフトウェアの開発:George M. Sheldrick(ジョージ・シェルドリク)、Anthony L. Spek(アンソニー・スペック)
- 二光子励起顕微鏡の開発: Winfried Denk(ウィンフリード・デンク)、 James Strickler(ジェームス・ストリクラー)
- 次世代DNAシーケンサーの開発: Shankar Balasubramanian(シャンカー・バラスブラマニアン)、David Klenerman (デヴィッド・クレネマン)
- DNAマイクロアレイの発明と応用: Patrick O. Brown (パトリック・ブラウン)
- DNAフィンガープリンティング/各種ブロッティング法の開発 : Alec J. Jeffreys (アレク・ジェフリース)、W. Neal Burnette (ニール・バーネット)、George Stark (ジョージ・スターク)、Edwin M. Southern (エドウィン・サザン)
- 無細胞胎児DNAの検出による出生前診断法の確立: Dennis Yuk-ming Lo (盧 煜明)
- 単一分子の顕微鏡像の撮影:Eiichi Nakamura (中村 栄一), Leo Gross(レオ・グロス)
- ナノポアDNAシーケンサー技術の開発:David Deamer (デビッド・ディーマー)、Daniel Branton(ダニエル・ブラントン) 、John J. Kasianowicz (ジョン・カシアノヴィッツ)
- ゲノム解析に関する技術開発: J. Craig Venter (クレイグ・ヴェンター)、George M. Church (ジョージ・チャーチ)、 Francis Collins(フランシス・コリンス)、 Eric S. Lander(エリック・ランダー)
- 有機結晶の絶対立体配置に関する研究:Leslie Leiserowitz(レスリー・レイセロヴィッツ)、Meir Lahav(メイヤー・ラハフ)
【生化学・構造生物学】
- 核内受容体を介したホルモン作用の分子基盤の解明: Ronald M. Evans (ロナルド・エバンス)、Pierre Chambon (ピエール・シャンボン)、Bert W. O’malley (バート・オマリー)
- 真核生物のRNAポリメラーゼの同定: Robert G. Roeder (ロバート・レーダー)
- エピジェネティクス過程に関する研究: Howard Ceder(ハワード・シダー)、Charles David Allis(デヴィッド・アリス)、Adrian P. Bird(エイドリアン・バード)、Micheal Grunstein (マイケル・グルンスタイン)
- 分子シャペロンとタンパク質折りたたみに関する研究 : Arthur L. Horwich (アーサー・ホーウィッチ)、Franz-Ulrich Hartl (フランツ=ウルリッヒ・ハートル)、 R. John Ellis(ジョン・エリス)
- 光遺伝学の樹立:Karl Deisseroth(カール・ダイセロス)、Edward Boyden(エドワード・ボイデン)
- マイクロRNAの生理化学:Victor R. Ambros (ヴィクター・アンブロス)
- 変異原性バイオアッセイの考案:Bruce N. Ames(ブルース・エイムス)
- ガン遺伝子に関する研究: Robert Weinberg(ロバート・ワインバーグ)、Bert Vogelstein (バート・フォーゲルスタイン)
- 細胞内異常タンパク質応答の発見: Peter Walter(ピーター・ウォルター)、 Kazutoshi Mori(森 和俊)
- 生物分子モーターに関する研究: Ronald Vale (ロナルド・ヴェール), Michael Sheetz (マイケル・シェーツ), James Spudich (ジェームス・スプーディク)
- 糖鎖生物学・化学糖鎖生物学の提唱: Raymond A. Dwek(レイモンド・ドウェク)、Carolyn R. Bertozzi(キャロライン・ベルトッツィ)
- 光合成系巨大タンパク複合体の構造解析: Nathan Nelson (ネイサン・ネルソン)、Nobuo Kamiya (神谷信夫)、Jian-Ren Shen (沈建仁)
- 酵素相互作用・駆動機構に関する研究:JoAnne Stubbe(ジョアン・スタビー)
- 遺伝子生化学ネットワークに関する研究:Stanislas Leibler(スタニスラス・ライブラー)
- 細胞内のシグナル伝達にかかわる新しい脂質の発見:Lewis C. Cantley(ルイス・カントレー)
- 抗酸化フリーラジカル制御機構に関する研究:Barry Halliwell(バリー・ハリウェル)
- 細胞間化学物質伝達による遺伝子制御(クオラムセンシング)に関する研究:Bonnie L. Bassler(ボニー・バスラー)、E. Peter Greenberg(ピーター・グリーンバーグ)
【物理化学】
- DNA内の電子電荷移動に関する先駆的研究: Jacqueline K. Barton(ジャクリン・バートン)、Bernd Giese(ベルント・ギース)、Gary B. Schuster(ギャリー・シュスター)
- プロトン共役型電子移動(PCET)過程の研究: Thomas J. Mayer(トーマス・メイヤー)、Daniel G. Nocera(ダニエル・ノセラ)
- 分子エレクトロニクスに関する研究:James M. Tour(ジェームス・ツアー)
【超分子/高分子化学】
- 原子移動ラジカル重合法の開発: Krzysztof Matyjaszewski(クリストフ・マテャシェフスキー)、Mitsuo Sawamoto (澤本 光男)
- RAFT重合法の開発:Graeme Moad(グラーメ・モード)、Ezio Rizzardo(エチオ・リザード)、San H. Thang(サン・タン)
- 金属を用いる均一系重合触媒の開発: Tobin J. Marks (トビン・マークス), Walter Kaminsky (ウォルター・カミンスキー), Maurice S. Brookhart (モーリス・ブルックハート)
- 高分子合成用不斉触媒の開発: Kyoko Nozaki (野崎 京子)
- デンドリマーの発明と応用: Jean M. J. Frechet (ジャン・フレシェ)、 Donald A. Tomalia(ドナルド・トマリア)、 Takuzo Aida (相田卓三)
- DNAナノテクノロジーの開拓: Paul W. K. Rothemund(ポール・ロゼムンド)
- らせん高分子の研究:Yoshio Okamoto(岡本佳男)
【材料化学】
- 多孔性金属-有機構造体(MOF)の合成法および機能開拓: Susumu Kitagawa (北川 進)、Omar M. Yaghi (オマー・ヤギー)、Michael O’Keeffe (マイケル・オキーフィ)、Makoto Fujita(藤田 誠)
- メソポーラス無機材料の合成および機能開拓: Charles T. Kresge (チャールズ・クリスギ)、Ryong Ryoo(ユ・リョン)、Galen D. Stucky (ガレン・スタッキー) 、Shinji Inagaki (稲垣伸二)、Kazuyuki Kuroda(黒田一幸)
- ナノワイヤー、ナノ粒子などの材料とその応用: Charles M. Lieber (チャールズ・リーバー )、A. Paul Alivisatos(ポール・アリヴィサトス)
- カーボンナノチューブの発見: Sumio Iijima (飯島 澄男)、Morinobu Endo (遠藤 守信)
- 有機エレクトロルミネッセンス材料の開発: Ching W. Tang (鄧 青雲)、Steven Van Slyke (スティーブン・ヴァン・スライク)
- 有機磁性材料に関する先駆的研究:Hiizu Iwamura(岩村 秀)
- 超伝導体材料の開発:Hideo Hosono (細野 秀雄)、Yoshinori Tokura(十倉 好紀)
- ネオジム磁石の開発:Masato Sagawa (佐川 眞人)
- ウェアラブル電子材料/デバイスにおける研究:Zhenan Bao(鮑 哲南)
【エネルギー化学】
- 色素増感太陽電池「グレッツェルセル」の発明: Michael Gratzel(マイケル・グレッツェル)
- 水の光分解触媒の発見: Akira Fujishima (藤嶋 昭)
- フラストレイティド・ルイスペア化学の開拓:Douglas W. Stephan(ダグラス・ステファン)
- ペロブスカイト型太陽電池の開発と応用: Tsutomu Miyasaka (宮坂 力), Nam-Gyu Park(ナム=ギュ・パク), Henry J. Snaith(ヘンリー・スネイス)
- 高効率シリコン太陽デバイスの開発:Martin Green(マーティン・グリーン)
【医薬化学】
- 高脂血症薬・スタチンの発見: Akira Endo (遠藤 章)
- 組織工学の提唱・実用的ドラッグデリバリーシステムの開発: Robert S. Langer (ロバート・ランガー)、Joseph Vacanti (ジョセフ・ヴァカンティ)
- AIDS治療に対する貢献: Gero Hütter(ゲロ・ヒュッター)、Hiroaki Mitsuya(満屋裕明)
- がん組織におけるEPR効果の発見:Hiro Maeda(前田浩)、Yasuhiro Matsumura (松村保広)
- mRNAワクチンの開発:Katalin Karikó (カタリン・カリコ)、Drew Weissman (ドリュー・ワイスマン)
【理論・計算化学】
- ab initio分子動力学法:Roberto Car(ロベルト・カー), Michele Parrinello (ミシェル・パリネロ)
- 計算機によるタンパク機能の設計および構造予測:David Baker (デイヴィッド・ベイカー)、Demis Hassabis(デミス・ハサビス)
- BLASTプログラムの開発:Stephen F. Altschul(ステファン・アルツシュール)、David J. Lipman (デヴィッド・リップマン)
- ab initio量子化学計算に関する研究:Henry F. Schaefer, III(ヘンリー・シェーファー三世)
- 溶液中の有機分子計算化学に関する研究:William L. Jorgensen(ウィリアム・ジョーゲンセン)、Kendall N. Houk(ケンダール・ハウク)