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SNS予想で盛り上がれ!2020年ノーベル化学賞は誰の手に?

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今年もノーベル賞シーズンの到来です!化学賞は日本時間 10月7日(水) 18時45分に発表です。昨年のノーベル化学賞はご存じ吉野彰博士を含めた、「リチウムイオン電池の研究」に授与されました。一転して大本命だったので、94名もの的中者が発生、キャリーオーバーは見事すっ飛びました(苦笑)。

大好評ですので、今年も採算度外視で ノーベル化学賞の予想企画を実施しよう!・・・と思ったのですが、一つ問題が発生。例年使っていたFacebookの投票システムが動かない・・・??どうやら昨今のUI刷新が原因のようです。

そこで今年は違う方法を採用しました。「この化学者に違いない!全くわかんないけどこの化学者っぽい!」・・・とする各自の予想を、

#ケムステ化学賞予想

というハッシュタグをつけてSNS(Twitter・Facebook)でつぶやいて頂きます。後ほどハッシュタグを足がかりに的中者を追跡し、当選者3名にAmazonギフト券10,000円をプレゼントします。

題して

『SNS予想で盛り上がれ!2020年ノーベル化学賞は誰の手に!?』

追記 今年は2012年の大発見であるゲノム編集ツールCRISPR/Cas9に関して、ジェニファー・ダウドナ Jennifer Doudnaエマニュエル・シャルパンティエ Emmanuel Charpentieに授与されることが決定しました。あまりにも有名な技術で各所に解説記事がありますので今回は速報は行いません。SNSの投票でもたくさんの正解者が!3名の方を選択して後日ご連絡差し上げます。

参加の仕方

下記の受賞予想と2020年の候補者リストを参考にしながら、お持ちのSNSアカウント(Twitter・Facebook)で

#ケムステ化学賞予想

というハッシュタグを付け、受賞が予想される化学者名と受賞理由をつぶやいて下さいケムステSlackでもかまいません!

化学賞はなかなか当たらないので、1アカウントあたりの予想投票数は上限無しとします。つまり気軽につぶやけばつぶやくほどチャンスは増えます!! アカウント種の個人・団体は問いません。

見事予想的中に至ったハッシュタグ付きつぶやきは、可能な限りケムステスタッフが回収して抽選に附し、当選者にはAmazonギフト券10,000円をプレゼントします!キャリーオーバーがなくなったので、今年は当選者 最大3名です!

リストには全ての候補者が網羅されているわけではありませんので、自分が予想する化学者がリストになくても、自由につぶやいていただいてOKです。流れてくるツイートをみて良さそうな候補者は、こちらでも適宜リストに追記させていただきます。

発表直前(10月7日(水) 18時44分59秒)までに行われたつぶやきを有効投票とします。滑り込みでもOKですので、ぜひぜひご参加ください!

以下、投票の参考となるように、いくつかの資料・ケムステ独自の考察と予想を記載します。

受賞分野の周期表 (1970-2019)

例年掲載している受賞分野一覧表、昨年の業績は疑問の余地無く無機化学ですので、上記のとおりアップデートしています。いつも通り、傾向として見て取れるのは下記の通り。

1. 圧倒的に有機化学、生化学分野からの受賞が多い
2. 有機化学は4〜5年に一度のペースで受賞している
3. 生化学は近年だと10年で4~5回の受賞ペース、うち半数は構造生物学領域
4. 分析化学や理論化学からは授賞間隔が長い
5. 物理化学、無機化学は少ない
6. ここ数年は、単一分野に当てはめにくい研究業績が増えている

今年は5年周期の有機化学だろうとする声もありますが、やはり研究者人口の多い生化学分野は可能性高く登場しそうに見えます。物理化学領域も長く受賞が出ていません。2014年の超解像顕微鏡のように、生命科学研究に革新をもたらした分析化学領域と絡めて受賞が期待できるようにも思えます。

登竜門賞の受賞者

ノーベル賞の対象となる学者には、その前に有名国際賞を授与されることがよくあります。受賞者をチェックしておけば、可能性の高い化学者が絞れるかも!? 化学賞と親和性の高い賞に加え、存命日本人化学者(受賞年)の一覧も記しておきます。今年はコロナ禍もあって受賞中止になってしまうケースも多かったらしく、昨年からのアップデートは少ないです。

化学系
総合系
生命・医学系

他メディアの予想:2020年版

① クラリベイト・アナリティクス社 「引用栄誉賞」

毎年発表されている賞ですが「各分野の論文引用数が上位0.1%である」という客観的データをもとに、現在注目を集める分野を育てた化学者を選び出しています。受賞予想企画の一面もあるとされています。過去の受賞者からもノーベル賞受賞者が多く出ていますので、参照価値は高いでしょう。ただ個人的には「受賞後すぐさまノーベル賞」という性質でもない印象を持っています。少し前に受賞した化学者をチェックするのが的中の近道かも?より詳しくは先日公開したケムステ解説記事をご覧下さい。

今年は以下の3分野が選ばれています。

藤田 誠 (東京大学)
自然界に学ぶ自己組織化物質創成と超分子化学への貢献に対して

Moungi G. Bawendi (MIT)、Christopher B. Murray (ペンシルベニア大)、Taeghwan Hyeon(ソウル大学校)

物理的、生物学的、医学的システムにおいて応用範囲の広い精密特性を持つナノ結晶の合成に対して

Stephen L. Buchwald(MIT)、John F. Hartwig(UC Berkeley)

有機金属化学への貢献に対して、特にパラジウム触媒によるアミンとアリールハライドのカップリング反応により炭素–窒素結合を形成するブッフワルド–ハートウィッグアミノ化への貢献に対して

各種メディアの論評記事(随時追記予定)

今回もリンクだけをご紹介します。各自でお読み頂き、予想にお役立て下さい。

③ケムステ版ノーベル化学賞候補者リスト:2020年版

いつもの通り、各媒体の情報を総合した上で、分野別にリストアップしています。今年も別ページにまとめました。→ こちら

全ての候補者が網羅されているわけではありませんので、良さそうな候補者は随時リストに追記させていただきます。

ノーベル賞委員会の審査員リストから洞察する

ケムステでは4年前から「受賞発表を担当する委員会メンバーの専門分野」が的を絞るための情報として有効と考え、予想に活かしています。

これまでの発表担当者と専門分野、受賞成果の対応関係は下記の通り。きわめて良い一致を見せていることがおわかりでしょう。

昨年の予想では、以下のように述べました。

ちなみに、説明者が別の専門家を連れてくるパターンというのもあるので、長年受賞者が出ていない無機化学分野も可能性は高いと思います。

リチウムイオン電池は正直概要ならば誰でも説明できるほど有名分野であったため、Olof Ramströmが再登場したと考えました。

今年も以下のルールに則り、受賞発表担当者を予想します。

  • 議長・主事メンバーの分野からは選ばれることがない
  • 残りのメンバーの分野に近いものがノーベル賞として選ばれる

さて、今年の化学賞審査委員会のメンバーは・・・・

Claes Gustafsson (議長) 2015年「DNA修復機構Professor of Medical Biochemistry

Peter Somfai なし Professor of Organic Chemistry

Peter Brzezinski:2017年 「クライオ電子顕微鏡Professor of Biochemistry

Olof Ramström:2016年 分子マシンの設計と合成」「リチウムイオン電池」Professor in Chemistry

Gunnar von Heijne (主事)

Johan Åqvist :なし Professor of Theoretical Chemistry

の6名です。そうなると、次は、Peter SomfaiとJohan Åqvistしか残りませんPeter Somfaiは2年前から、Johan Åqvistは長年いますが、まだ1回も説明していない状況です。そうなると理論化学がまたくるのかと思われます。有機化学もそういった理由では熱い分野ですが、逆に今年こなかったら来年は100%ガチ有機化学が選ばれるのではないかと考えられます。

と、Johan Åqvistが説明者が有力そうですが、今年からなんとCo-opted membersというコミッティーメンバーのサポート役が追加されました。

Heiner LinkeProfessor of Nanophysics

Sara Snogerup Linse:Professor of Physical Chemistry

Pernilla Wittung-StafshedeProfessor of Chemical Biology

Xiadong Zou:Professor of Inorganic and Structural Chemistry

こうなってくると分野を大変絞りづらくなります。藤田誠教授オマー・ヤギー教授が共同研究者に入っているXiadong Zouもいますね。

ケムステ版予想:2020年ノーベル化学賞はこれだ!?

そういうわけで、非常に絞りづらい状況になりましたが、今年の説明者はJohan Åqvistと予想します。ただし、補佐が入りHeiner LinkePernilla Wittung-Stafshedeが登場するのではないでしょうか。そうなると分野は、ナノ物理分野ケミカルバイオロジー分野です。そうなると、ナノ物理分野では今年の引用栄養賞を受賞した、

ナノ結晶の合成と広範な応用Moungi G. Bawendi (モウンジ・バワンディ)、Christopher B. Murray (クリストファー・ミュレイ)、Taeghwan Hyeon(テファン・ヒョン)

が有力候補に見えてきます。以前から爆発的な影響力で最有力候補に挙げられている、

ナノワイヤー、ナノ粒子などの材料とその応用Charles M. Lieber (チャールズ・リーバー )、A. Paul Alivisatos(ポール・アリヴィサトス)

も気になるところです(Lieberは別件でちょっとむずかしいかもしれないですが)。

ケミカルバイオロジーならば毎年有力候補にあげられているところが受賞してほしいところですが、少し生化学よりになるかもしれません。

最後に今年はそれどころでなく、いろいろと人類を困らせた新型コロナに関連して、全く分野を考えず、

ナノポアDNAシーケンサー技術の開発David Deamer (デビッド・ディーマー)、Daniel Branton(ダニエル・ブラントン) 、John J. Kasianowicz (ジョン・カシアノヴィッツ)

次世代DNAシーケンサーの開発: Shankar Balasubramanian(シャンカー・バラスブラマニアン)、David Klenerman(デヴィッド・クレネマン)

あたりが来る可能性も…あるかもしれません。

さて皆さんはどんな予想をしますでしょうか?

#ケムステ化学賞予想

タグとともに、今回もTwitter、Facebook、ケムステSlackなどで盛り上がっていただければ幸いです(今年は告知が遅れ、申し訳ございませんでした)。

それでは日本時間 10月7日18時45分を楽しみに待ちましょう!

関連動画

ノーベル化学賞2020ライブ動画

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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