[スポンサーリンク]

O

オルトメタル化 Directed Ortho Metalation

[スポンサーリンク]

 概要

芳香族化合物のオルト位を選択的に官能基化できる。官能基化ベンゼン誘導体の位置選択的合成法としては、もっともポピュラー。

低温かつ強塩基を必要とするものの、ほぼ完璧な位置選択性での変換が可能なため、実験室・工業規模を問わず重宝される。

基本文献

 

反応機構

電子豊富官能基とリチウムとの相互作用により、近傍のオルト位が選択的にリチオ化される。
dom_2.gif

反応例

立体的に混み合った位置でも官能基化できる。以下はその例[1] dom_3.gif
アルデヒドは通常有機リチウム剤と反応してしまうため配向基として用いることは出来ない。系中でアミドアニオン付加により保護し、エチレンジアミンのキレート能を利用すればオルトリチオ化が行える。[2]dom_4.gif
同様の考え方を用いて、連続官能基化も達成されている。以下に示すのはCamptothecin合成への応用例[3]である。
dom_5.gif

実験手順

 

実験のコツ・テクニック

 

参考文献

[1] Pansegrau, P. D.; Rieker, W. F.; Meyers, A. I. J. Am. Chem. Soc. 1988, 110, 7178. DOI: 10.1021/ja00229a037

[2] Comins, D. L.; Brown, J. D. J. Org. Chem. 198449, 1078. DOI: 10.1021/jo00180a024

[3] Comins, D. L.; Baevsky, M. F.; Hong, H. J. Am. Chem. Soc. 1992, 114, 10971. DOI: 10.1021/ja00053a049

 

関連書籍

 

関連反応

 

外部リンク

関連記事

  1. ケック ラジカルアリル化反応 Keck Radicallic A…
  2. フィッシャー オキサゾール合成 Fischer Oxazole …
  3. ファヴォルスキー転位 Favorskii Rearrangeme…
  4. バートン反応 Barton Reaction
  5. チロシン選択的タンパク質修飾反応 Tyr-Selective P…
  6. O-アシルイソペプチド法 O-acylisopeptide Me…
  7. ヒンスバーグ オキシインドール合成 Hinsberg Oxind…
  8. デーリング・ラフラム アレン合成 Doering-LaFlamm…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 隣接基関与 Neighboring Group Participation
  2. 理系のための口頭発表術
  3. 合成ルートはどれだけ”良く”できるのか?分子構造からプロセス質量強度を予測する SMART-PMI
  4. 大学入試のあれこれ ①
  5. マテリアルズ・インフォマティクスと持続可能性: 環境課題の解決策
  6. 化学装置~化学業界のリーディングマガジン~
  7. レビュー多くてもよくね?
  8. ケムステイブニングミキサー2024に参加しよう!
  9. イー・タン Yi Tang
  10. 高脂血症薬がウイルス抑制/C型肝炎で厚労省研究班

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

注目情報

最新記事

第61回Vシンポ「中分子バイオ医薬品分析の基礎と動向 ~LCからLC/MSまで、研究現場あるあるとその対処~」を開催します!

こんにちは、Macyです。第61回Vシンポのご案内をさせていただきます。今回は、Agilen…

水分はどこにあるのか【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

「MI×データ科学」コース 〜LLM・自動実験・計算・画像とベイズ最適化ハンズオン〜

1 開講期間2026年5月26日(火)、29日(金) 計2日間2 コースのねらい、特色近…

材料の数理モデリング – マルチスケール材料シミュレーション –

材料の数理モデリング概要材料科学分野におけるシミュレーションを「マルチスケール」で理解するた…

第59回天然物化学談話会@宮崎(7/8~10)

ごあいさつ天然物化学談話会は、全国の天然物化学および有機合成化学を研究する大学生…

トッド・ハイスター Todd K. Hyster

トッド・カート・ハイスター(Todd Kurt Hyster、1985年10月10日–)はアメリカ出…

“最難関アリル化”を劇的に加速する固定化触媒の開発

第 703回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院 理工学府 博士課程前期で…

「ニューモダリティと有機合成化学」 第5回公開講演会

従来の低分子、抗体だけでなく、核酸、ペプチド、あるいはその複合体(例えばADC(抗体薬物複合体))、…

溶融する半導体配位高分子の開発に成功!~MOFの成形加工性の向上に期待~

第702回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理学部(田中研究室)にて助教をされていた秋吉亮平 …

ミン・ユー・ガイ Ming-Yu Ngai

魏明宇(Ming-Yu Ngai、1981年X月XX日–)は米国の有機化学者である。米国パデュー大学…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP